Dragonとは
Dragon Professional v16は、Nuance(現在はMicrosoft傘下)のWindows用ソフトです。製品ページには、Windows 11に最適化され、Windows 10とも互換性があると書かれています(原文は「optimized for Windows 11 and backwards-compatible to Windows 10」)。ダウンロードしたインストーラーでパソコンにインストールするタイプで、メモリは最低4 GB、ディスクの空きは12 GB必要です。
Dragonでできるのは、文字入力だけではありません。ヘルプには、声でプログラムを起動する方法(「Open Microsoft Word」)や、「Click」と言ってメニューを選ぶ方法が載っています。製品ページでは、定型文や署名を挿入するカスタムコマンドや、組織で共有できる単語とコマンドも紹介されています。「another single speaker」(自分以外の1人の話者)の録音を、フォルダー単位でまとめて文字起こしすることもできます。別エディションとして、Dragon Legalもあります。
製品ページに価格は載っておらず、問い合わせフォームか販売店を通じて購入する形です(2026年10月23日にdragon.nuance.comとnuance.comで確認)。
VoiceKeyboardはここが違う
- 無料プランがある。どのエンジンでも1日2,000語まで入力でき、録音1件と動画リンク1件の文字起こしも毎日使えます。Proは月額$14.99(年払いなら月あたり$9.99)で、価格はサイトに載っています。14日以内なら返金できます。
- エンジンを選べる。オンラインはGoogle(無料)とSoniox(Pro)。パソコン上で動くWhisper、Parakeet v3、Vosk、GigaAM v3、T-oneは、ネットなしで使えます。
- 対応言語。アプリで選べるのは58言語で、英語やスペイン語から、ヒンディー語、日本語まで含まれます。SonioxとWhisperは言語を自動で判定し、Sonioxは文の途中で言語が変わってもついていきます。
- 録音と動画リンク。FILES画面では、音声・動画ファイルやYouTubeのリンクを、パソコン上のWhisperでテキストにできます。話者が何人いてもかまいません(ただし、誰が話したかのラベルは付きません)。
- 軽くて、すぐ使える。オフラインモデルは約40 MB~1 GBです。パソコンにChromeが入っていれば、Googleエンジンはインストール直後から使えます。
- パソコンの操作ではなく、文字入力のためのアプリ。VoiceKeyboardは、カーソルのある場所に文字を入力します。Proの音声コマンドで句読点、改行、Enter、Tab、自分で登録した語句を入れられますが、声でプログラムを起動したり、メニューをクリックしたりはできません。
比較表
| Dragon Professional v16 | VoiceKeyboard | |
|---|---|---|
| Windows 10と11 | 対応 | 対応 |
| 無料プラン | 記載なし | 1日2,000語 |
| 価格 | 要問い合わせ(Contact us) | 月額$14.99、年払いなら月あたり$9.99 |
| どのソフトにも音声で入力 | できる | できる |
| 音声でWindowsやプログラムを操作 | できる | できない |
| 独自コマンドと定型文 | あり | 自分の言葉とキー(Pro) |
| パソコン上での音声認識 | パソコンにインストールして使う | オフラインモデル5つ。オンラインエンジン2つは任意 |
| 言語 | 製品ページに記載なし | アプリで58言語、WhisperのAUTOで約99言語 |
| 録音をテキストに | 1人の話者、フォルダーごとの一括処理 | 話者の数は問わず、フォルダーと動画リンクも(Proは無制限) |
| 動画リンク(YouTubeなど) | 記載なし | 対応 |
Dragonが向いているケース
- 声でパソコンそのものを操作したい。プログラムを開く、メニュー項目を選ぶ、コマンドで編集する、といった使い方です。ここはDragonの得意分野で、VoiceKeyboardはそこを目指していません。
- 組織で音声入力をまとめて導入・管理し、共有の辞書やライセンスを使っている。
- 法律など、Dragonのエディションが想定している分野の仕事で、業務がすでにDragon前提で回っている。
VoiceKeyboardが向いているケース
- 毎日の文章を音声入力したいが、自分に合うかわかるまではお金を払いたくない。
- 複数の言語で、または英語以外の言語で文章を書く。
- 講義、会議、YouTube動画も、同じパソコンでテキストにしたい。
- 音声はパソコンの中だけで処理したい。価格は買う前に確かめたい。
Dragonと並べて試す
2つは同じパソコンに入れて併用できます。VoiceKeyboardをインストールし、文章を書きたい場所にカーソルを置いてCtrl+1を押してください。このキーがほかで使われているなら、変更できます。ネットなしで音声入力したい場合は、Windowsでオフライン音声認識を使う方法をご覧ください。ほかのソフトとの比較は、Windows標準の音声入力とWispr Flowのページにあります。