講義をテキストにする
講義の多くは、すでにファイルかリンクの形で手元にあります。スマホの録音、ZoomやTeamsの.mp4、YouTubeや講座サイトの動画などです。VoiceKeyboardのFILES画面なら、どれも.txtファイルにできます。認識モデルのWhisperは自分のパソコン上で動くので、ゼミの録音がノートパソコンの外に出ることはありません。
- パソコンに保存した録音:FILESにドラッグするか、「参照...」を押します。音声(mp3、m4a、wavなど)も動画(mp4、mkv、movなど)も使えます。
- 動画のリンク:FILESをLINKに切り替えてアドレスを貼り付けます。音声がダウンロードされ、パソコン上で認識されます。
Proで「テキストにタイムスタンプ」にチェックを入れると、各フレーズの頭に[00:41:12]のような時刻が付きます。ノートの1文が何のことかわからなくなっても、録音のその箇所にすぐ戻れます。授業を録音する前には、担当の先生に確認しておきましょう。録音にルールを設けている大学は少なくありません。
文字起こしを使った勉強法
全文が手元にあっても、覚えたことにはなりません。文字起こしが本当に役立つのは、読み返すときより、自分の理解を確かめるときです。
- ざっと読んで印を付ける。文字起こしにざっと目を通し、シラバスに出てくる用語をCtrl+Fで探します。講義の要になる3~4か所を、時刻ごとノートにコピーします。
- 文字起こしを閉じて、声に出して説明する。Word、OneNote、Notionなどで白紙のページを開き、Ctrl+1を押します。授業を休んだ友達に話すつもりで、そのテーマを自分の言葉で説明してください。話したそばからVoiceKeyboardが文字にしていきます。
- 見比べる。自分の説明と文字起こしを並べます。抜けていたところ、間違えていたところが、そのまま復習ポイントです。
- 翌日、何も見ずに2をもう一度。回を重ねるごとに、すらすら説明できるようになります。
2と4は「想起練習」と呼ばれるもので、読み直す代わりに、記憶から思い出す練習です。さまざまな学習法を比較した心理学の研究(Dunlosky ほか、2013年)では、練習テストは最も効果の高い方法のひとつとされ、ハイライトや読み返しの評価は低めでした。声に出すのは、いちばん手軽なやり方です。たいていの人は打つより話すほうが速く、入力された文章はあとで見比べられます。
どのアプリでもノートを音声入力
音声入力は、上の勉強法だけに使うものではありません。カーソルのあるウィンドウなら、Googleドキュメント、単語カードのアプリ、勉強仲間とのチャット、AIチューターへの質問など、どこにでも入力できます。知っておくと便利な点をまとめます。
- 無料版では、どのエンジンでも1日2,000語まで入力できます。ノートや要約なら十分な量です。
- 電車の中や、Wi-Fiが不安定な図書館では、RECOGNITIONをLOCALに切り替えます。オフラインのモデルなら、ネットにつながっていなくても動きます。詳しくはWindowsでオフライン音声認識を使う方法をご覧ください。
- Proなら、音声コマンドで改行、読点、かっこを声だけで入れられます。箇条書きのノートも崩れずに書けます。
- 外国語を勉強しているなら、その言語で説明を入力してみてください。話す練習になり、自分が何と言ったかを文字で確かめられます。
文字起こしから要約と単語カードを作る
文字起こしは、AIアシスタントに渡す素材にもなります。.txtをChatGPT、Claude、Geminiに渡せば、要点を時刻付きでまとめてもらったり、確認テスト用の問題を10問作ってもらったりできます。答えは文字起こしと照らし合わせてください。AIはもっともらしく間違えることがありますが、時刻があれば確認もすぐ済みます。
Freeでできること、Proが必要になるとき
| Free | Pro | |
|---|---|---|
| 録音とリンク | ファイル1件とリンク1件が1日の枠、どちらも60分まで | 件数も長さも無制限、複数をまとめて処理 |
| タイムスタンプ | なし | あり |
| 音声入力 | 1日2,000語 | 1日の上限なし |
| 音声コマンド | なし | あり |
学生がまず引っかかるのは60分の上限です。90分の講義は60分の上限を超えるため、無料版では文字起こしできません。毎週講義を文字起こしするなら、Pro(年払いで月あたり$9.99、月払いは$14.99)にすれば上限がなくなり、タイムスタンプも付きます。試験期間だけ使いたい場合は、1か月だけ契約して解約もできます。14日以内なら返金も可能です。
対応言語
FILESの処理はすべてWhisperが担当し、約99言語を聞き取って、それぞれの言語の文字で書き起こします。講義の言語のまま書き起こし、翻訳はしません。音声入力のほうは、言語によって選べるエンジンが変わります。アプリの表示言語5つには、それぞれガイドがあります(例:英語の音声入力)。
まずは、手元にある講義を1本選びましょう。VoiceKeyboardをインストールし、FILESを開いて録音を入れ、出てきたテキストを読みます。次に、Ctrl+1で声に出して説明するステップを試してみてください。YouTubeの講義なら、タイムスタンプ付きで文字起こしを手に入れる方法で詳しく説明しています。