公平な比較

Superwhisperの代わりになるWindows用の音声入力

SuperwhisperはMacのアプリとして知られていますが、いまはWindows版もあります。Windowsのパソコンで使う音声入力アプリを選ぶなら、VoiceKeyboardとどう違うのかを、それぞれの公式ページをもとにまとめました。

VoiceKeyboardの真鍮のPOWERパネル。穴のあいた鋼のカバーの中で真空管が光り、その下にWORDSカウンターがある。

いまのSuperwhisperのWindows版

SuperwhisperはもうMac専用ではありません。公式サイトでは、macOS、iOS、Android版と並んで、x64とARM64のパソコンで動くWindows 10/11版が提供されていて、ダウンロードページにベータの表示はありません。どのアプリにも入力でき、ネットなしで動く端末上のモデルがあり、100以上の言語に対応しています。Super ModeなどのAIモードは画面の内容を読み取り、アプリに合わせて文章を整えます。メールはメールらしく、チャットはくだけたままです。

無料プランには期限がなく、Whisperモデルを無制限に使えます。Proは月額約8.49ドルで、年額と買い切りもあります。クラウドとローカルのAIモデル、自分のAPIキー、英語への翻訳、音声・動画ファイルの文字起こしが加わり、Proのライセンス1つでWindows、Mac、iOS、Androidに使えます。(2026年10月20日にsuperwhisper.comで確認。Windowsのページでは月8ドル、価格欄では8.49ドルと書かれています。)

共通点

どちらも、Windowsのどのアプリでもカーソルの位置に入力します。どちらもネットなしでパソコン上で音声を認識できるので、音声をパソコンの外に出さずにすみます。どちらも無料プランでWhisperモデルを使えます。Whisperによるオフライン入力だけが目的なら、どちらでも用は足ります。

VoiceKeyboardの特徴

  • エンジンは名前で選ぶ。オフラインもオンラインも。Whisperのほかに、Parakeet v3、Vosk、ロシア語向けのGigaAM v3とT-oneがあり、すべてオフラインで動きます。さらに無料のオンラインエンジンGoogleと、ProのSonioxがあります。Sonioxは話している言語を判別し、文の途中でも切り替えられます。日本語に使えるのはSoniox、Google、Whisper、Voskです。
  • 話しながら入力。Google、Soniox、Vosk、T-oneは話すそばから入力します。Whisper、Parakeet、GigaAMは間を置くたびにフレーズごとに入力します。SuperwhisperのWindows版が話している間に文字をどう表示するかは公式ページに書かれていないので、並べて試してみてください。
  • AIによる書き換えなし。VoiceKeyboardはエンジンが聞き取ったとおりに入力します。Proでは音声コマンドで、言ったところに句読点や改行、自分用の定型文を入れられます。
  • 無料プランでもファイルを文字起こし。FILES画面で、音声・動画・動画リンクをパソコン上のWhisperで.txtにできます。無料版は1日にファイル1件とリンク1件、Proは無制限です。
  • 無料プランには1日の上限がある。オンラインでもオフラインでも、どのエンジンでも1日2,000語までです。SuperwhisperのWhisperは無料でも語数の上限がないので、無料で無制限にオフライン入力したいなら、あちらのほうが手厚いと言えます。
  • Windows専用、x64のみ。VoiceKeyboardは64ビットのx64版Windows 10/11向けです。Macやスマートフォン版はなく、ARM64版もありません。

比較表

SuperwhisperVoiceKeyboard
対応OSWindows(x64、ARM64)、macOS、iOS、AndroidWindows 10 / 11(x64)
無料プラン期限なし、Whisperは無制限全エンジンで1日2,000語、ファイルとリンクは1日1件ずつ
有料プラン月額約8.49ドル、年額と買い切りあり月額14.99ドル、年払いで月9.99ドル
オフライン端末上のモデル、無料プランでWhisperWhisper、Parakeet v3、Vosk、GigaAM v3、T-one
オンラインProでクラウドのモデルGoogle(無料、Chromeが必要)、Soniox(Pro)
AIによる整形、翻訳あり:モード、Super Mode、Proで英語に翻訳なし
音声・動画ファイルPro無料は1日ファイル1件とリンク1件、Proは無制限
返金30日14日

Superwhisperのほうが向いている場合

  • 話した内容をAIでアプリごとに整えたり書き換えたり、英語に翻訳したりしたい。
  • Mac、iPhone、Androidも使っていて、ライセンスを1つにまとめたい。
  • パソコンがARM64のノートPC。
  • Whisperでたくさんオフライン入力し、お金はまったくかけたくない。

VoiceKeyboardが合う場合

  • オフラインのモデルに加えて無料のオンラインエンジン(Google)がほしい。あるいはVoskで、オフラインでも一語ずつ文字が出てほしい。
  • 文の途中で日本語と英語を切り替えて話し、それについてくるエンジンがほしい(Soniox、Pro)。
  • 話したとおりの文章に、声で句読点や改行を入れたい。音声コマンドをご覧ください。
  • 録音や動画リンクをときどき文字にしたいが、サブスクリプションは避けたい。

同じ文章で比べる

どちらにも無料プランがあるので、自分の言葉で比べるのがいちばん公平です。VoiceKeyboardをインストールし、どこかのウィンドウでCtrl+1(ショートカットは変更できます)を押して、まずGoogleで1段落話してみてください。次にオフラインモデルをダウンロードして、同じ段落をもう一度。AIツールへのプロンプトを話すならCursor・Claude Code・ChatGPTへのプロンプトを音声入力するを、Bluetoothヘッドホンを使うなら先にBluetoothヘッドホンとマイクをご覧ください。

日本語表示のVoiceKeyboardの画面。真空管とカウンターのあるPOWERパネル、モデル表示と言語キーのある認識パネル、ライブ文字起こし画面。